GMグループの燃料電池自動車『ハイドロジェン3』は現在、ヨーロッパ大陸を横断する公道を使った耐久テストを実施している。5月3日にノルウェー北部の都市ハマーフェストを出発したハイドロジェン3は、6月11日にポルトガルにあるロカ岬に到達する予定で、約1万kmの距離を走破する。
ハイドロジェン3はオペル『ザフィーラ』をベースに開発されたもので、GMのFCA(Fuel Cell Activity、燃料電池事業)グループの開発した燃料電池と82馬力の電気モーターを搭載、最高速度は160km/h。
今回の公道を使った実験では、1日約500kmを走り、さまざまな環境下でのデータを収集するのが狙い。また主要都市の大学などで、FCAグループの技術者が燃料電池に関する講義などを実施する予定。なお、ハイドロジェン3が、現在、どこの都市にいるかは、専用サイト(http://www.gmeurope.com/marathon/index.htm)で確認できる。