【新聞ウォッチ】三菱ふそう・堀新会長も事情聴取、重工ではまた船火災

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気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2004年5月10日付

●車リサイクル法、購入時に費用先払い、慶大経済学部長・細田衛士、不正防ぐ市場作りカギ(読売・7面)

●F1第5戦、琢磨5位、自己最高(読売・15面)

●三菱の対策会議、役員発言、人命軽視、虚偽報告の舞台裏、「リコールは金かかる」「スリーダイヤに傷」(読売・35面)

●三菱自動車問題、欠陥指摘の文書放置、国交省、業者提出後2年(朝日・31面)

●三菱重工、長崎造船所また火災(朝日・31面)

●防急 消救車登場、年末にも(東京・3面)

●こちら特報部、それでも消えない米軍誤射説 イラク日本人外交官暗殺(東京・24面)

●三菱自動車製大型車、ハブ20ミリ際立つ薄さ、96年までに製造5種、業界関係者も不安視(東京・27面)

●独ダイムラー、シュレンプ社長「続投」だが。なお内紛の火種(日経・9面)

●経営の視点、三菱自動車再生の条件(日経・9面)

ひとくちコメント

三菱ふそうトラック・バスの宇佐美隆前会長ら7人が逮捕されるという激震もおさまらない中で、今度は、4月20日に就任したばかりの堀道夫会長が任意で神奈川県警から事情聴取を受けていたという。産経が8日付の朝刊1面トップで報じていた。

恥の上塗り程度で終わるならいいが、現職トップが虚偽報告を主導する会議に関与していたことは、社員の士気にも悪影響を与えかねない。

一方、三菱自動車は、三菱重工出身の岡崎洋一郎会長兼社長を軸に経営再建に向かうが、その三菱重工の長崎造船所できのう9日午後、建造中のカーフェリー「はまなす」から出火、船底中央の発電機室が焼けた。長崎造船所では02年10月にも、世界最大級の豪華客船ダイヤモンド・プリンセスの船内火災が起きている。

岡崎会長は、先の”謝罪会見”で「火災事故後、古巣の重工では危機管理体制を徹底している」と自慢したばかり。きょうの東京などは「スリーダイヤさらに傷」という厳しい見出しで、経済性を優先し安全性を軽視した三菱自動車のハブ破断問題と併せて取り上げている。

《福田俊之》

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