トヨタ大政奉還への道…06年にも「章男体制」

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●豊田章男社長就任への支障と布石

2006年には章男専務も50歳になる。連結ベースで26万5000人の頂点に立つのは荷が重いが、若過ぎるということはない。父親の豊田章一郎名誉会長が工・販合併前のトヨタ自動車販売社長に就任したのは56歳だった。それに比べれば若いものの、当時より日本の経営者の若返りは大きく進んでいる。

もっとも、豊田家の嫡男だからといって就任までに大きな失点があれば事情は変わる。章男専務は現在、アジア本部長として中国事業の舵取りという重責を担っている。

トヨタは中国で2010年までに10%の販売シェア獲得を目指しているが、少なくともこの1〜2年で、その道筋を付けることが求められよう。21世紀初頭に最も成長力のある中国での成否は、2010年代の早期に世界シェア15%の確保を目指すという「グローバルビジョン」の達成を大きく左右することになるからだ。

2006年がトップ交代期となる場合、来年の役員人事では、その布石が打たれることになる。章男専務の副社長昇格とともに、章男体制を支える副社長陣も固まってくることになろう。注目は1年後の役員人事だ。

1/3●04年役員人事は小幅変更
2/3●日本経団連の会長人事とワンポイントリリーフ説
3/3●豊田章男社長就任への支障と布石

《池原照雄》

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