三菱ふそうトラック・バスのトラックから脱輪したタイヤが直撃した主婦が死亡した事件で、遺族が1億6500万円の損害賠償を求めた訴訟で、同社は遺族側に和解を申し入れた。しかし、条件が折り合わず、遺族側は拒否したことが明らかになった。
訴訟では、遺族側は当初、550万円の損害賠償を求めていたが、今年2月、慰謝料を引き上げ、制裁的慰謝料も求めて、賠償請求を1億6500万円に引き上げた。
同社はこれまで、タイヤ脱落事故は整備不良が原因としてきたが、3月に車両に原因があることを認めて、リコールを届け出た。
死亡事故の訴訟でも和解を申し入れて、慰謝料の支払いを提示した模様だが、制裁的慰謝料の支払いは困難と表明、遺族側は制裁的慰謝料の支払いが無ければ和解はできないと主張して、和解交渉は平行線に終わった。