消防車・救急車の米軍施設内ショートカット、本州でも

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相模原市(神奈川県)は30日、同市内にある在日アメリカ陸軍の施設内を消防車と救急車がショートカットできるという協定を締結した。同様の協定は沖縄県では前例があるものの、本州内の米軍基地での実施は初となる。

これは相模原市消防本部が明らかにしたもの。相模原市内には現在も在日アメリカ陸軍施設である相模総合補給廠とキャンプ座間があり、内部はアメリカ領土と同一とみなされるため、一般車両の通行は不可能となっている。

このため、同本部が運用している消防車や救急車は施設の周囲を迂回して目的地に向かうことを強いられ、このために到着時間が長くなる状態が終戦から今日まで続いていた。

今回の締結では、これら2施設内の通行を緊急車両に限って容認するというもの。相模総合補給廠の場合は第1ゲートから第3ゲート間の約1kmと、第3ゲートから第5ゲート間の約1.5kmが、キャンプ座間では第1ゲートから第7ゲート間の2.5kmについて、施設内の道路を使用することが可能となり、対岸への到達時間が大幅に短縮する見込みだ。

今回の施設内の通行解禁によって、最も恩恵を受けることになるのが第3ゲートに隣接する上矢部地区。この地区へはこれまで迂回を強いられたため、同本部の管轄域内としては最も遠い場所となっていた。

基地内ショートカットによって緊急車両の走行距離は大幅に減少。従来よりも5分程度は所要時間を確実に短縮できる見込みだ。

同様の措置は沖縄県では2001年4月から行われており、昨年8月からはアジア最大の基地であり、戦略的にも重要とみなされている嘉手納基地の通行も許可されている。だが、本州内にある米軍基地でショートカットが認められたのは今回が初めて。

締結は即日発効したが、現時点で通行可能なのは相模総合補給廠内の一部コースのみで、全面実施は早くても4月末ごろになるとみられている。
《石田真一》

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