トヨタ『MTRC』はトヨタの欧州デザインセンター、ED2(EDスクエア)で開発されたコンセプトカー。会場では若いユーザーに親しんでもらおうということで、MTRCに乗ってレーシング・ゲームを楽しむことができるようになっている。
片側ガルウィングドアを開いて乗り込み専用ヘルメットをかぶると、バイザーにコックピットとゲームの中のコースが映し出される。MTRCは『GT4』プラットフォームで“動かす”ことができるのだ。
ヘルメットをかぶっていると、ゲームの中の世界を前後左右360度見ることができる。バイザーの下部からは肉眼でクルマの操作系を確認できて、どこからどこまでがバーチャルイメージなのか分からない。
ステアリングはジョイスティック。ゲーム機のコントローラーのように、右側にアクセル、ブレーキ、リバースのスイッチ、左側はステアスイッチが2つ付いている。クルマにペダルはない。
画面上にはさまざまな計器が映し出されているが、運転に集中していると、それを確認するどころではなくなってしまった。車体が軽いのですぐにスピンしてしまうが、慣れれば普通にGT4をプレイするよりもはるかに楽しい。