ルノーがジュネーブモーターショーで発表した『モデュス』コンセプトカーは、内装のシートトリムに、日本の繊維製品メーカー、セーレン(本社:福井県福井市)で作成した素材が使われている。
セーレンは日本車の座席トリム(表皮生地)などのサプライヤーとしては大手だが、欧州車メーカーが内装材で日本製を使用する例はあまりないという。
北川誠チーフデザイナーは「自動車用としては世界で唯一の量産型インクジェットプリ
ンターを使用してフルカラーのデジタルパターンを生地上に施していること」と、製品の特徴を解説する。
「ルノー・モデュスにおいては、ルノーのデザイナーが作成したヨーロッパの山あいの風景写真をもとに、シートパターンに合わせてデジタルプリントを行なった」