関東学院大学表面工学研究所は9日、トヨタ自動車、関東化成工業と共同で、環境に配慮した樹脂めっき技術を開発した、と発表した。
従来の樹脂めっき技術は、基材へのめっき被膜の密着性を高めるため、6価クロムや過マンガン酸など環境負荷の高い物質を使っている。新開発した技術では、これらの物質の代りに、光触媒である二酸化チタンを用いた水溶液の中で基材に紫外線を照射し、被膜の密着性を確保することに成功した。
自動車のエンブレムやラジエーターグリルなど装飾を目的とした樹脂めっきへの応用も可能という。同技術は、15日から開催される表面技術協会、エレクトロニクス実装学会の春季講演大会で発表する。