三菱『コルト』の3ドアモデルがコンセプト『CZ-3』として公開されたが、ショー会場で注目を集めていたのはやはり初公開となる5ドアの欧州仕様量産型だった。欧州市場のコルトは、日本市場モデルから若干のデザイン変更を受けている。
まず気がついたのは、フロントグリル。ボンネットの開口部に無理矢理はめ込んだような控えめなデザインから、フェイスリフト後の『ランサー』を連想させる、バンパーと一体化した大胆な造形になった。これによってブランド・アイデンティティがいっそう明確に表現されている。
たインテリアに目を移せば、巨大なダッシュボードが全面的に変更され、これまでのふくよかで柔らかなものから立体感のある精悍な造形に改められた。トランスミッションも欧州で主流のMTが用意され、フロアシフトとされている。
全体的には日本仕様コルトよりもスポーティさが強調されていて、「女性向け」とアピールしている国内モデルがひどく軟弱に見えてしまう。あるいは日本でもフェイスリフトでこうなるのだろうか?