泥酔運転の常習男に懲役13年求刑

泥酔状態でパトカーの追跡から逃れるために無謀運転を行い、同乗者の制止を振り切る形で赤信号の交差点に進入して衝突事故を起こし、9歳の男児を死亡させたことで危険運転致死傷罪に問われた20歳の男に対する論告求刑公判が5日、さいたま地裁で開かれた。

自動車 社会 社会
泥酔状態でパトカーの追跡から逃れるために無謀運転を行い、同乗者の制止を振り切って赤信号の交差点に進入して衝突事故を起こし、9歳の男児を死亡させたことで危険運転致死傷罪に問われた20歳の男に対する論告求刑公判が5日、さいたま地裁で開かれた。検察側は懲役13年を求刑している。

この事故は昨年11月23日の午前5時20分ごろ発生している。久喜市内をパトロールしていたパトカーが蛇行しながら走る乗用車を発見し、停止を求めたところ、このクルマはそれを無視するかのように猛スピードで逃走を開始した。

クルマは途中でガードレールやブロック塀に数度の衝突を繰り返すなどしたが、久喜市南4丁目付近の県道交差点には赤信号を無視して強引に進入。青信号に従って走行していた44歳男性の運転する乗用車と出会い頭に衝突。後部座席にいた9歳の男児が車外に放出されたことが原因で死亡している。

これまでの公判で、被告の男は事故直前までアルコール度数の高い泡盛を含む大量の飲酒を行っていたこと、以前にも交通違反を繰り返し当時は執行猶予中だったため、警察に逮捕されることを恐れて逃走したことが判明している。

5日に行われた論告求刑公判で検察側は、被告の飲酒運転が日常的なものだったことを改めて指摘。その上で「被告は日常的に無免許飲酒運転を繰り返しており、本件事故は起こすべくして起こした犯行。殺人にも匹敵する行為だ」とし、これまでの違反で執行猶予が付いていることなども加味し、懲役13年の実刑判決を求めた。

これまで言い渡された危険運転致死罪の最高量刑は15年だが、この事故では5人が死亡している。今回は死亡者が1人だが、被告に違反前歴の多いことなどから厳しい刑が予想される。
《石田真一》

編集部おすすめのニュース

特集