R.I.ポーク社が発表した新車販売の最新レポートによると、アメリカでも最大の市場であるカリフォルニアで、ビッグ3の販売シェアが下降線、逆にトヨタ、日産、ホンダの「ジャパニーズ・ビッグ3」が順調にシェアを伸ばしている、という。
カリフォルニア州だけで昨年1年間に200万台近い新車が販売されたが、このうちシェアでトップを占めるのはトヨタ(レクサスを含む)で、2003年のシェアは20.8%。続くGMが17.1%、フォードが14.8%、ホンダ(アキュラを含む)が13%、クライスラーが6.8%、日産(インフィニティを含む)が6.7%。
しかし2002年と比べると、ビッグ3はいずれも数パーセントのシェア縮小だが、逆に日本メーカーはいずれもシェアを伸ばしている。特にクライスラーと日産は、今年中に順位が入れ替わる可能性が大きい。
この結果に対して、世界一の自動車メーカーであるGMの危機感は大きく、今年には「キャデラック・ドライブ・サミット」と呼ばれるテストトラックをロサンゼルスの近くにオープンさせるなど、大掛かりなキャンペーンを予定している。
しかし、販売台数にしてトヨタとGMの差は年間で5万9000台、今年は6万台の大台に乗る可能性もある。自動車社会の象徴でもあるカリフォルニアでの数字だけに、GMの巻き返し作戦に注目が集まるところ。