ダイムラークライスラーは、2003年12月期連結決算を正式に発表した。それによると営業利益は前年比17.4%減の57億ユーロとなった。これにはクライスラー部門の再建に伴う4億6900万ユーロとMTUエアロエンジン部門売却に伴う10億ユーロの資産売却益を含んでいる。
グループの最終利益は同91.5%減の4億ユーロと大幅減益となった。これはT-システムズITS社売却益など、特別利益、支出によって計14億ユーロの利益を含んでおり、実質最終赤字だった。これは営業減益となったのに加え、EADSへの出資分20億ユーロを減損したことなどが主因だ。
4月7日にベルリンで開かれる年次株主総会では、1株当たり1.50ユーロの配当を提案する。
期中の新車販売台数は同4.5%減の430万台だった。売上高は同7%減の1364億ユーロ。