逃亡した盗難車、堤防からダイビング

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8日深夜、愛知県豊橋市でパトカーに追跡されていたクルマが堤防沿いの道路から転落するという事故が起きた。クルマは盗難手配の出ていたもので、同乗していたとみられるベトナム国籍の男が全身を強く打って死亡している。

愛知県警・豊橋署の調べによると、事件が起きたのは8日の午後10時ごろ。豊橋市高洲町付近の国道23号線をパトロールしていた豊橋署のパトカーが、前方に盗難手配の出ていた乗用車を発見。停止を求めたが、クルマはそのままスピードを上げて逃走した。

パトカーはスピードを上げて逃げるクルマに振り切られたが、逃走経路をトレースしていた午後10時35分ごろ、発見現場から北西に1kmほど離れた豊川左岸の堤防道路から転落しているクルマを発見した。

逃走したクルマは猛スピードで走行した際にカーブを曲がりきれず、そのまま飛び出すようにして約8m下の河川敷まで転落したらしい。

クルマの近くには外国人風の男2人が倒れていたが、1人は全身打撲などですでに死亡していた。後の調べで死亡した男はベトナム国籍と判明した。

クルマには合計4人が乗車していたとみて捜索を行ったところ、近くの倉庫に隠れている3人を発見。入管難民法違反(旅券不携帯)の現行犯で逮捕している。クルマは同日午前に三重県内で盗まれたものだという。

今回の追跡について、警察では「一度は見失っており、無理な追跡が行われたわけではない。容疑車両の追跡自体は正当な職務の一貫だ」とコメントしている。

《石田真一》

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