遅刻したら人生の一大事---パトカーで受験生を送り届ける

京都府警は7日、大学受験の会場を間違え、遅刻のために受験資格を失いそうになっていた女子生徒を緊急走行扱いのパトカーで送り届けたことを明らかにした。「人生を左右する一大事であり、緊急事態に相当する判断した」と説明している。

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京都府警は7日、大学受験の会場を間違え、遅刻のために受験資格を失いそうになっていた女子生徒を緊急走行扱いのパトカーで送り届けたことを明らかにした。「人生を左右する一大事であり、緊急事態に相当する判断した」と説明している。

京都府警・九条署によると、7日の午前10時ごろ、京都市南区内にある九条署・山王交番にタクシーの運転手が「受験に遅刻しそうな女子生徒を助けてやってほしい」と飛び込んできた。

タクシーの車内には泣きじゃくる女子生徒がおり、署員が事情を聞いたところ、「大学受験の会場を間違え、遅刻のために受験資格を失う可能性がある」と説明した。署員は緊急走行するパトカーなら間に合うと判断。同交番のパトカーを管理する立場にある地域課長に使用の了解を求めた。

これに対し、九条署長は特例判断としてパトカーの使用を認めた。女子生徒を乗せたパトカーは赤色灯とサイレンを使用して走行。途中で高速道路にも入り、受験する学校が交通機関遅れのために認めている遅刻救済時間ギリギリに試験会場に到着。女子生徒は受験資格を失わずに済んだ。

この大学は京都府内に複数のキャンパスを持つが、女子生徒は誤って京都市中心部のキャパスに行ってしまい、そこで初めて間違いに気づいたという。本来の試験会場であるキャンパスへは最短でも40分掛かるというが、パトカーは25分で走り抜いたという。

今回の救済措置に関し、京都府警では「あくまでも特例の措置。人生を左右する一大事であり、パトカーを走らせる意義はあった。タクシーの運転手に交通違反のリスクを負わせず、著しく速度を出したクルマを走らせないという意味では警察の正当な職務だったと考える」とコメントしている。

なお、九条署では女子生徒から連絡先を聞いておらず、謝礼の必要もないとしている。
《石田真一》

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