兵庫県警の警戒態勢に問題? 運転免許試験場で二度の盗難

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兵庫県警は3日、明石市内にある運転免許試験場の施設内にある公衆電話機4台が何者かによって破壊され、現金約1万2000円が盗まれていたことを明らかにした。

警察の管理する組織で起きた窃盗事件であり、最初の事件が発覚した後にも再度行われていることから関係者はショックを受けている。

兵庫県警・運転免許課によると、最初の事件が発覚したのは1月19日だという。同日の朝、試験場の開場前に職員が施設内の見回りを行っていたところ、1階の玄関付近に設置された公衆電話機4台の現金取り出し口のカギが破壊され、中に入っていた現金約1万2000円が奪われていることに気づいた。

通報を受けた明石署が建物内のチェックを行ったが、窓やドアのカギが開錠されたような形跡は認められず、事務所内の被害でもないことから、何者かが試験場の開場時間中に盗んだものと判断した。

警察では念のため、電話機内部の現金を毎日回収するとともに、場内の見回りを供するなどの対策を取ったが、1月30日にもカギを破壊された電話機1台が見つかった。現金を抜いていたこともあり、被害は無かったと考えられているが、警戒を強めた矢先に起きた2度目の犯行が関係者に与えたショックは大きかった。

免許課では「警察施設内で盗難事件が起きるなど前代未聞。誠に恥ずかしいかぎりで今後はさらに見回りを強化したい」とする一方、「個人情報が書かれた書類や、運転免許証の原版などについては厳重に管理しており、これらが盗まれることはない」とコメントしている。

《石田真一》

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