交通違反の罰金が、ヨーロッパで一番高いのはイギリスであることが、25日付けの英『サンデー・タイムズ』紙の調査でわかった。
同紙によると、制限速度6マイル/h(約10km/h)オーバーに対する罰金は、イギリスでは60ポンド(1万1520円)であるのに対し、ドイツは10ポンド(1920円)だった。また、駐車違反は、イギリスのロンドンでは80ポンド(1万5360円)であるのに対し、フランスでは8ポンド(1536円)だった。
このほかイギリスには、自動車税の未払いに対する罰金(80ポンド)や、フロントガラス洗浄液のタンクが空になっていることに対する罰金(60ポンド)などもある。
これらを含む7つの項目での比較では、イギリスは総額580ポンド(11万1360円)の罰金が課せられるのに対し、フランスでは311ポンド(5万9712円)、ドイツでは74ポンド(1万4208円)と、イギリスが欧州の主要国中一番罰金が高いことがわかった。
また、2002年には、交通違反のために刑務所に入ったドライバーの数は1万5059人で、これは刑務所に入った窃盗犯の人数1万0184人を5000人近く上回っている。「警察は、泥棒を捕まえずに交通違反ばかりを取り締まっている」と、ドライバーからの批判が集まっている。