アドヴィックス、ボッシュオートモーティブシステム、コンチネンタル・テーベスの3社は、長野県にある女神湖において、『ESC』(エレクトロニック・スタビリティ・コントロール、横滑り防止装置)の体験試乗会を開催した。
この試乗会は日本では装着率の低いスタビリティ安全デバイスの効果を、一般ユーザーにアピールすることで、今後の新車販売時の装着率向上を目的としている。同時に3社で扱う横滑り防止装置の名称を「ESC」に統一することを発表した。
ボッシュオートモーティブシステムの、後藤真之常務執行役員は「ESCはアクティブセーフティにおいて絶対的な効果があると確信しています。しかし、現状では日本におけるESCの装着率は欧州比べ4分の1程度しかありません」と語る。
続けて「まずは一般ユーザーの方に、ESCの存在と効果を知っていただくために、3社共同のプロジェクトを立ち上げました。もちろん企業間の競争はありますが、まずは普及が第一、という観点では3社が一致しています」と説明する。
今回のイベントには自動車専門誌をはじめ、テレビや新聞など多くの媒体が参加。このようなイベントを通し、一般ユーザーからの装着を望む声が増えれば、自動車メーカー側へのESC設定車の拡充や、標準装備化の後押しになるに違いない。