18日午後、宮城県仙台市宮城野区内の国道45号線で、センターラインを逸脱して対向車線側に飛び出した軽ワゴン車が大型トラックと正面衝突した。
軽ワゴン車は衝突の弾みで元の車線まで飛ばされ、後続車がこれに追突した。この事故で軽ワゴン車に乗っていた4人が死傷、後続車に同乗していた2歳の男児が軽傷を負っている。警察では目撃者などから当時の状況を聞き、事故の原因を調べている。
宮城県警・仙台東署の調べによると、事故が起きたのは18日の午後2時5分ごろ。仙台市宮城野区日の出町1丁目付近の国道45号線で、親子4人の乗った軽ワゴン車が対向車線側へ突然逸脱し、正面から走ってきた23歳の男性が運転する大型トラックと正面衝突した。
両車はともに60km/h程度の速度で走っていたとみられ、軽ワゴン車は衝突の弾みで元の車線まで弾き飛ばされた。弾き飛ばされた直後、回避が出来なかった後続車が追突。軽ワゴン車に乗っていた4人は相次いで車外に放出された。
この事故で軽ワゴン車を運転していた32歳の男性が即死。同乗していた35歳の女性と5歳の男児も間もなく死亡した。唯一の生存者は2歳の男児だが、両足の骨を折る重傷を負っている。また、追突した後続車に乗っていた2歳の男児も頭などに軽傷を負った。
警察では事故の原因を調べているが、後続車のドライバーは取り調べに対して「軽ワゴン車はウインカーなどを出さず、対向車線側へ真っ直ぐ進んでいった」と供述しているという。