国土交通省は、先進安全自動車(ASV)に通信機能を組み込み、5年後の実用化を目指す方針だ。
ASVは従来、センサー技術などを使って自動車単体で動作する技術だったが、今後は自動車、オートバイ、歩行者などの間で事故や接近情報をやりとりし、警告などを出すことが可能になる。
使用周波数帯はETCに使われている5.8GHz、無線LAN用の2.4GHz、100MHz帯を検討。自動車メーカーを交えた実証実験などを行って最終的な周波数帯を決め、実用化を目指す。
新ASVは、出会い頭の衝突や右直事故、対向車の車線はみ出しによる正面衝突事故などの回避に効果があるほか、通信規格に準拠した端末を携帯電話などに組み込んで歩行者が持っていれば、飲酒運転などによる暴走車の接近を察知することもできる。