イクリプス(富士通テン)がいよいよアメリカ市場に得意のAVN機、『AVN2454』を市場投入する。これまでアメリカ市場でのカーナビゲーションは今ひとつパッとしなかったが、高級車を中心に市場は拡大しており、AVNという新分野によってアメリカ市場での普及に努めたい考えだ。
投入するAVNは2DINサイズにDVDナビ、CD/DVDビデオ、AM/FMチューナーを内蔵したもので、CDデッキはMP3再生にも対応している。TVチューナーは州によって表示を禁止されていることから搭載していない。
画面はタッチパネル機能付きの6.5型で、基本的には日本市場で発売されている『AVN4404D』がベース。ナビのエンジンもデンソー製となり、地図データは米国48州とカナダの一部を収録している。
タッチパネルの反応は日本市場と同様、十分スムーズで、住所やカテゴリーをアルファベットで入力するだけで絞り込まれていくので、むしろ日本仕様で入力するよりも使いやすさを実感できるほど。スケールチェンジも実にスムーズで、製品のクォリティはかなり高そうだ。
ただ、日本仕様のようなビルを3D表示する機能はなく、カーナビとしての実用性の高さと、DVDビデオ再生との二つが大きなポイントになりそうだ。価格は3000ドル(約32万円)で、発売は2月上旬からとなる。