【新聞ウォッチ】今年もSARS流行の兆し、日本企業の反応は……

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気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2004年1月9日付

●燃料電池の規格統一や開発、日米、協定交渉開始へ(読売・2面)

●ドル安加速 焦る円 ユーロ平然(読売・3面)

●昨年の自動車販売 20万台超えるヒット車なし、セダン離れと多様化と(読売・10面)

●新型肺炎、日系企業中国で厳戒、38度で出張禁止、せっけん水配布(読売・10面)

●年間販売カローラ首位奪還 「安心感」強み発揮、輸入車、ゴルフ「V10」(朝日・13面)

●丸ビルなど土日祝の地下駐車場、1時間駐車料無料(朝日・31面)

●ムーヴ首位奪う、03年軽自動車販売、ワゴンRの8連覇阻止(毎日・8面)

●フォーブス誌「アジアの社長」松下の中村社長に(毎日・9面)

●日本、トラック、SUV分野に参入、お互いに牙城攻め、北米車市場で争奪戦(産経・11面)

●ダイハツ「タント」受注1万台を突破(産経・11面)

●トヨタの「新ネッツ店」車種、若者向けに絞る(日経・13面)

ひとくちコメント

中国広東省の広州市で入院中の女性が急性肺炎(SARS)に感染した疑いがあると診断された。中国で今冬2人目のSARS感染者となる可能性が出てきたが、日本の自動車メーカーなど中国ビジネスを展開する進出企業などは気になるところである。

だが、きょうの産経などによると、「昨年の流行時の教訓を踏まえ、比較的冷静な反応をみせている」という。松下電器では、現地企業の社内に「SARS」対策本部を設置、中国国内での社員・従業員に対し、毎朝、出社前に検温を実施させ、38度以上の熱がある社員は出社させないよう指示している。

一方、昨年、SARSの影響で新車の生産開始が遅れた広州ホンダでは、昨年11月、3800人の全社員に対し、インフルエンザの予防接種を受けさせたという。トヨタや日産も「状況をみて慎重に判断」とするなど静観の構えをみせている。

もっとも、中国通によると「SARSよりも反日感情が高まっているほうが恐ろしい」との声もあり、冷静さをふるまう別の事情もあるようだ。

《福田俊之》

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