人気の206の最強バージョン。NAの2リッターエンジンを搭載した左ハンドルの5速MTのみという硬派ぶりだ。
ひとつひとつのパーツにはそれほど感銘を受けないが、クルマとしてまとまると不思議な一体感があって、面白いクルマに変貌する。すなわち、プジョーらしさとはこういうことだ。工業製品の完成度では同じキャラクターを持つフォーカスST170にかなわないが、プラスαの魅力では肩を並べる。
MTのシッカリ感などはもう少し欲しいところ。ホイールベースが短いためにキャビンはそれほど広くない。
■5つ星評価
パッケージング:★★★☆☆
インテリア/居住性:★★★☆☆
パワーソース:★★★★☆
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★☆
日下部保雄|モータージャーナリスト
1949年東京生まれ。車に囲まれた生活環境だったせいか、ついに仕事になってしまった。走らせるのが好きでモータースポーツからジャーナリズムの世界に入り、日本や世界のレース、ラリーに参加してきた。これからも出場するつもりだ。