社長のコスプレで寸借詐欺を続けていた女

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大阪府警は16日、男性会社員を装ってタクシーに乗り込み、無賃乗車を繰り返していた66歳の女を詐欺容疑で逮捕した。髪も短く切ってオールバックにしており、「女性のままだと乗りにくいから男性を装った」と供述しているという。

大阪府警・吹田署の調べによると、この女は今年9月上旬に大阪市内からタクシーに乗って吹田市に向かった際、「取引先に立ち寄る」と称して途中で停止を命じ、近くの会社に入っていた。

直後に戻ってきた際、運転手に対して「支払いの消費税分が足らなくなった。後でどこかの銀行に立ち寄るから、とりあえず立て替えておいてくれ」と1万5000円を受け取り、そのまま姿を消した疑いがもたれている。タクシーの運賃約4000円も踏み倒していた。

大阪市内から吹田方面まで向かうタクシーで同様の被害が頻発していたことから、警察が捜査を進めていた。被害に遭ったタクシーに残された借用書の記載内容から容疑者が判明。任意で事情聴取を進めていたところ、同様の犯行を繰り返していたことを認めたため、窃盗容疑で逮捕した。

女は髪を短く切り上げ、スーツを着るなどして男装。この状態でタクシーに乗っていた。取り調べの際には「初老の男を装った方が運転手も疑わない」と供述。被害に遭った運転手も「会社を経営しているという話をすっかり信じてしまった」などと証言していたという。

警察では女に余罪がまだあるものとみて、さらに追及していく方針。

《石田真一》

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