フォードは、2004年シーズンも引き続きFIA世界ラリー選手権(WRC)に参戦するとともに、M-スポーツとの関係を強化すると発表した。
1997年以来、同選手権に参戦するフォード・チームの実戦部隊として活躍する英国ベースのチーム、M-スポーツは、2004年度はタイトル獲得を目指してチーム運営にこれまで以上の責任を負い、フォードが統括指揮することになる。
フォードの欧州モータースポーツ活動を統括するフォード・チームRSディレクターのヨースト・キャピトは次のように述べている。「モータースポーツ界で広く知られるブルーオーバルが、来年も世界ラリー選手権を戦えることを嬉しく思っている」
「今シーズンは、フォード・フォーカスRS WRCだけでなく、若手ドライバーたちの戦闘力を証明することができたと自負している。来年もタイトル獲得候補として力強いパフォーマンスをお見せすることができるだろう」
M-スポーツ・マネージング・ディレクターのマルコム・ウィルソンは以下のように続けている。「フォードはモータースポーツの貴重な財産であり、とりわけラリーにおいてはその傾向が強く、この地位を維持することに大きな意義がある。だが、ただ参加することだけに意義があるのではない。これが重要なポイントだ」
「来年は2カー体制で勝利を目指す。マルコ・マルティンとフランソワ・デュバルのラインアップは非常に強力であり、我々もフォード・フォーカスRS WRCのパフォーマンスをさらに向上させ、路面を問わず、すべてのイベントで勝利を狙えるレベルを実現したい」
「今回の決定は、フォードおよびM-スポーツにとって重要な一歩となる。2004年もフォード・ブランドがWRCに存在することを嬉しく感じている。すでに素晴らしい関係を築いたM-スポーツとも、さらに体制を強化できることも喜ばしい限りだ」と、欧州フォード商品開発担当副社長のデリック・クザックは語る。