26日午前、神奈川県横須賀市内で盗難車両を運転していた男が職務質問を行なおうとした警察官を襲い、アイスピック状のもので刺すという事件が起きた。男は一時逃走したが、緊急配備を行なった結果、1時間後に公務執行妨害と傷害の疑いで緊急逮捕されている。
神奈川県警・浦賀署の調べによると、事件が起きたのは26日の午前8時ごろだという。横須賀市野比付近の国道134号線で、同署野比交番に勤務する42歳の巡査部長が盗難届の出ている乗用車を発見。運転していた男に職務質問を行なおうとした。
男はクルマを止め、車外に出た直後に隙をみて逃走。巡査部長はこれを追跡し、すぐに追いついた。巡査部長は男を確保しようとしたが、男は隠し持っていたアイスピック状の刃物で巡査部長の右手首や右上腕など3カ所を刺し、そのまま逃走した。
巡査部長は病院に運ばれたが、全治2〜3週間の軽傷を負っている。制服の上から刺されたため、傷は比較的浅かったという。
県警では周囲に一斉配備を行い、男の行方を追ったが、約1時間後に現場近くの路上で不審な男を発見。警察官数人で取り押さえ、公務執行妨害と傷害の容疑で緊急逮捕している。
警察では男から詳しい事情を聞く方針だが、盗難車を入手した経緯などを含め、黙秘を続けているという。