クルマを盗んで、警官に追われて……お粗末な結果

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青森県警は8日、クルマを盗んで逃走中の男が警察官に追い詰められ、海に飛び込んで逃げようしたが、冷たすぎる水温に凍えて泳げなくなり、漁船に救助されるという事件が起きていたことを明らかにした。警察ではこの男を窃盗容疑で逮捕している。

青森県警・蟹田署の調べによると、窃盗容疑で逮捕されたのは住所不定無職の48歳の男。この男は6日未明、蟹田町の民家敷地内に止めてあった乗用車1台を盗んだ疑いがもたれている。

男は盗んだクルマを乗り回していたが、7日午前、パトロールしていた同署の警察官が盗難届の出ている乗用車を発見。今別町内の海岸沿いまでこのクルマを追跡した。運転していた男は警官が追いかけてくるのを確認すると、近くの港付近にクルマを捨て、自らはそのまま海に飛び込んで逃げ続けようとした。

ところが水温はすでにかなり冷たくなっており、男は30mほど泳いだところで力尽き、ブイにつかまったまま動けなくなった。警察では漁船に男の救助を依頼。男は漁船に乗せられ、港に戻った段階で逮捕された。

警察の調べに対し、この男は「寒くて歩くのが嫌になり、カギ付きで置かれていたクルマを盗んだ」と供述している。海に飛び込んだことについては「捕まりたくない一心だった」と話し、さらには水の冷たさについて「あまりに冷たすぎて死ぬかと思った」などと、飛び込んだことを後悔するような言葉も話しているようだ。

《石田真一》

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