暴行目的で女性をはねて殺害……「楽になれる」と出頭

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神奈川県警は5日、暴行する目的で女性をクルマで故意にはね、その後に刃物で刺して殺害したとして25歳の男を殺人容疑で逮捕したことを明らかにした。3年前に起こした事件だが、良心の呵責に耐え切れず、警察に出頭してきたことが逮捕のきっかけとなった。

神奈川県警・瀬谷署の調べによると、この事件は2000年10月に発生しているという。同日の午後10時10分ごろ、横浜市瀬谷区二ツ橋町の畑の中で若い女性が首を切られた状態で倒れているのを通行人が発見。警察に届け出た。

被害者はは近くに住む22歳(当時)の女性で、病院に収容されたが出血多量などが原因で死亡していることが確認された。

女性が所持していたとみられるショルダーバックが近くの路上で発見されており、警察では何者かがここで女性に危害を加え、殺害現場まで運んできたと断定していた。しかし、容疑者につながる有力な証拠は発見されず、事態は膠着していた。

ところが今年9月上旬、瀬谷署に「話を聞いてください」と出頭してきた男が、事件を担当する警察官に対して「3年前に人身事故を起こし、相手の女性と口論になった挙句、逆上して殺してしまった」と供述した。

警察では容疑者の可能性が高いとしてこの男から任意で事情を聞いていたが、その後の調べでこの男が暴行目的で女性をクルマではね、犯行現場で暴行しようとして殺害していたことが明らかになった。

被害者の女性と容疑者は中学時代の同級生。2000年8月ごろに男が被害者を見かけ、一方的な行為を寄せ、ストーカーまがいの行為を行っていた。しかし、直接の接触を持つことはなく、そのまま犯行に及んだらしい。

男は取り調べに対して「3年間このことで悩み続けてほとんど眠ることが出来ず、仕事も手に付かない状態だった。やっと楽になれる」と供述しているようだ。

《石田真一》

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