フォルクスワーゲン(VW)が、29日発表した、第3四半期(7-9月期)決算は、ユーロ高と世界景気の後退、ブラジル工場閉鎖に伴うロスなどで、純利益は前年同期比で51%減の2億1700万ユーロ(276億円)となった。
同社全体の販売台数は、同0.4%減の123万8000台となったが、高価格のアウディ車が伸びたために、全体の売上高は同0.3%増の212億8100万ユーロ(2兆7026億円)となった。
営業利益は57%減の5億1000万ユーロ(647億円)、純利益は同51%減の2億1700万ユーロ(276億円)となった。同社の発表によると、ユーロ高による減益要因が4億ユーロ(508億円)、ブラジル工場閉鎖による損失が1億2000万ユーロ(152億円)だった。
通期決算での営業利益は、昨年度は47億ユーロ(5969億円)だったが、今期は、利益の半減は避けられないとの見方を示している。