シンナーによる酩酊で運転誤る?---パトカーに追われて

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26日未明、福岡県川崎町内の国道322号線の交差点で、パトカーの追跡を振り切って逃走中の乗用車が信号柱に激突し、運転していた21歳の男が死亡、同乗していた少年ら4人が重軽傷を負うという事故が起きた。

車内からは有機溶剤(シンナー、あるいはトルエン)の入った袋が発見されており、警察では生存者の回復を待って薬物摂取の有無について事情を聞く方針だ。

福岡県警・田川署の調べによると、事故が起きたのは26日の午前1時30分ごろだという。これに先立つ午前1時20分ごろ、福岡県警・自動車警ら隊のパトカーが糸田町内で不審な挙動で走る乗用車を発見した。

この乗用車は今月14日も同町内でこのパトカーを振り切って逃走していることから、職務質問を行おうと停止命令を出したが、乗用車はそれを無視するようにスピードを上げて逃走を開始した。

パトカーはサイレンと赤色灯を使用した状態で約4.7kmを走行したが、前方の乗用車が100km/hを超えるスピードで逃走を続けたために追跡を断念。乗用車が逃走したルートと同じコースを追走していたところ、約2km先の川崎町内で左折に失敗し、信号柱に衝突している乗用車を発見したという。

事故によってクルマは大破し、乗用車を運転していた21歳の男が即死。助手席に乗っていた17歳の少女が両腕骨折の重傷、後部座席にいた14歳〜15歳の少年3人が足の骨などを折る重軽傷を負った。

車内からは有機溶剤の入った袋が発見されており、生存者からはいずれもシンナー臭が確認されたことから、警察では薬物による酩酊状態下で運転していた可能性も高いとして、生存者の回復を待って事情を聞くことにしている。

《石田真一》

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