クルマを盗んだ男、寝ている子供に気づかず

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20日午前、東京都世田谷区内のマンション駐車場で、3歳の男児を後部座席に乗せたままのクルマが盗まれるという事件が起きた。男児は現場から800mほど離れたコンビニエンスストアの駐車場で泣いているところを発見。無事に保護されている。

警視庁・世田谷署の調べによると、事件が起きたのは20日の午前11時30分ごろだという。世田谷区野沢のマンションに住む住民の女性から「3歳の男児を乗せたままのクルマが盗まれた」と110番通報が寄せられた。

この直後の午前11時35分ごろ、現場から800mほど離れた場所に住む人から「パジャマ姿の小さな男の子がコンビニエンスストアの駐車場で泣いているので保護した」との通報が寄せられ、警察が調べたところ、この男児はクルマごと連れ去られた男児と同一人物であることがわかった。男児にケガは無く、世田谷署内で母親に引き渡された。

盗まれたクルマは高級輸入車で、所有者の女性(男児の母親)はドアのカギを開けたままクルマを10分間ほど離れており、この隙に盗まれたらしい。

警察によると、このマンションの住民は高級輸入車の所有率が非常に高く、以前から盗難事件が相次いでいたという。このため、入口は登録車両でないと通過できないようにゲートが設置され、防犯カメラも取り付けられていたが、盗まれたクルマはゲートをスルーできるので足止め策にはならなかった。

車内に残された男児は「運転していたのは30歳ぐらいの赤い服を着たおじちゃん。ここ(コンビニ)で降りてママを待ってねと言われた」と証言しており、警察ではこの人物が駐車場にあらかじめ侵入し、隙を突いてクルマを奪ったものとみている。

《石田真一》

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