ドライバーが絶叫直後、車体の右半分が…

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19日未明、静岡県掛川市内の東名高速道路下り線で、単独事故を起こして追越車線上に止まっていた普通トラックに、後続のワゴン車が激突した。

この事故でワゴン車に乗っていた10人のうち、6人が死亡。残る4人が重軽傷を負った。1台のクルマで6人の死者が出るというケースは今年に入ってから初めて。

静岡県警・高速隊の調べによると、事故が起きたのは19日の午前4時40分ごろだったという。これに先立つ午前4時25分ごろ、掛川市上張付近の東名高速道路下り線で、27歳の男性が運転する普通トラックが道路左側のガードレールに接触。その反動で中央分離帯にも接触し、追越車線上で停止した。

大半の後続車は走行車線側を通過していったが、午前4時40分ごろに追越車線側を減速しないまま走ってきたワゴン車が激突。前方へ回転するようにしながら飛んでいった。トラックの運転手は中央分離帯側で発炎筒を焚く準備をしており、無事だった。

このワゴン車には10人が乗っていたが、このうち3人は車外放出されて即死。2人は現場での救出作業中に死亡した。残る5人が病院に収容されたが、病院でさらに1人が死亡。合計の死亡者は6人となり、今年起きた単独車両での死者数としては最悪を記録することになった。

助手席にいて重傷を負った生存者が警察の取り調べに対し、「ドライバーが絶叫する声で目が覚めた。トラックの荷台が目の前にあり、次の瞬間にはクルマの右半分が無かった」と供述しており、ワゴン車のドライバーはトラックが停止していることに衝突直前まで気がつかなかった可能性が高いとみている。

《石田真一》

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