【トヨタ『アベンシス』発表】“公私混同”自慢のオーディオ

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トヨタ『アベンシス』発表会の席上、開発責任者である福里健・第2トヨタセンター・チーフエンジニアは「このクルマのオーディオは私がクルマと共に作り上げた」と語っている。

最近はJBLやBOSE、マッキントッシュなど、著名なチューニングメーカーの機器をオプションで設定し、音へのこだわりをみせるクルマも多いがアベンシスに装着されたオーディオとの違いは何なのだろうか。

これについて福里チーフは「自分自身がオーディオ好きなので、趣味と実益を兼ねて今回はクルマと一緒に音づくりも進めました。だから、この部分だけは公私混同と言われてしまうかもしれません」と笑いながら説明する。

元々、アベンシスには車内の静粛性を欧州車レベル以上まで引き上げるという目標があった。ライバル車を追い抜いたことが確認された段階で着手したのがオーディオの問題だったという。

車室内を静かにするだけではなく、静かになったことをドライバーや同乗者に感じさせる。「その手段としてオーディオの音が気持ち良く響く、走りながらクラシックを心から堪能できるようなチューニングを施した」と福里チーフは言う。

オーディオ本体はパナソニック製だが、欧州拠点での生産品をチョイスした。組み合わされるスピーカーはフィリップス製となる。大手チューニングメーカーの手は加わっていないが、実際には“アベンシス福里スペシャル”と言っても過言ではないようだ。

クルマの開発責任者がオーディオ機器メーカーに直接リクエストするのも相当に珍しいが、日本向けと欧州向けで同じ機器が搭載されるというのも珍しいという。日欧の違いはラジオの周波数だけに留まる。

ヨーロッパには「オーディオの音が良く、それを遮る余計なノイズが無いという点でアベンシスが勝った」として購入したユーザーも多いという。今回はすべての展示車にクラシックのCDがセットされて視聴の場を提供するとともに、会場の一角にはアベンシス搭載のオーディオを使った福里チーフ手作りのコンポも置かれていた。

福里チーフは「試乗の際には自分がいつも聞いているCDを持ち込んでください。そうすればクルマの良さもわかります」とも語っているが、開発者の自信は自身の耳で確かめてもらいたい。

《石田真一》

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