日本グランプリを前にしたパナソニック・トヨタ・レーシングチームが8日、都内で記者会見し、ドイツに本拠を置くTMG(トヨタモータースポーツ)の冨田務会長は今シーズンを振り返って「フラストレーションの固まり」と、心境を語った。
「クルマは進化しているが、いくつものレースを落とし、結果が付いてこない」と、苛立ちを隠さなかった。さらに「トップチームに比べてまだ開発スピードが遅いし、ケアレスミスも多かった」と反省の弁が続いた。ただ、同席した2人のドライバーについては「よく頑張っている」と賛え、「焦らずリラックスして走ってほしい」と、労った。
冨田会長は来季に向けて「開発体制の強化などを図る」方針も示し、日本グランプリ後に詳細を発表すると明らかにした。また、この2年間の経験の「全てを財産にして」3シーズン目となる来季に臨むと強調した。