【新聞ウォッチ】タンク炎上の出光興産、今度はお粗末な社長辞任騒動

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気になるニュース・気になる内幕——今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2003年10月1日付

●日産と日産ディーゼルが新会社(読売・10面)

●NY再び110円台(読売・11面)

●ディーゼル車規制初日の違反車7台、347台調査、都知事「少ないね」(読売・29面)

●出光社長辞任騒ぎ、「責任考える」一転火消し(朝日・3面)

●新車販売、4.2%増、9月国内対前年比、2ヶ月ぶりプラス(朝日・10面)

●ブリヂストン栃木工場火災、無届けで溶接作業?引火の可能性実験へ(朝日・35面)

●景気最前線回復は本物か、自動車、旺盛な設備投資意欲(毎日・3面)

●石原国交相に聞く、道路公団民営化「まず債務返済のスキームを」(産経・5面)

●オリックス、ジャパレンを買収、首位トヨタに台数迫る(産経・11面)

●自動車保険の割引競争過熱、東京海上など新車は5%引きに(日経・4面)

●円売り介入再開「G7への挑戦」米自動車団体理事長(日経・5面)

●回転いす:「貿易摩擦にならない」張冨士夫・トヨタ自動車社長(日経・9面)

●日産・ルノー共同購入7割に上げ(日経・11面)

●加州限定若者向けブランド、トヨタが全米展開(日経・11面)

●日産が「フェアレディZ」オープンモデル(日経・35面)

ひとくちコメント

北海道製油所のナフサタンクが炎上し、周辺住民にも被害を与えるなど、出光興産の安全管理の甘さが指摘されているが、今度はその経営最高責任者である天坊昭彦社長の引き際の悪さが波紋を呼んでいる。

1日午前、現地で行われた社長記者会見では「まずは安全確保。原因究明や設備の再稼働ができれば、自身の責任も考えたい」と述べ、記者団から「進退も含むか」との質問に「当然」と答えたことから、きのうの夕刊各紙には辞意表明との報道が流れた。

ところが、きょうの朝刊各紙によると天坊社長は「辞めても問題は解決しない。会社を改善することが自分の責務だ」と語ったと説明。会社側は慌てて否定コメントを発表。夜になって天坊社長も「出処進退について色々言われているが、辞任はない」と語り、否定したという。

出光という会社は未上場の同族経営で知られているが、社長自らの進退もオーナー一族のツルの一声で決まる。野球と会社経営は同一視できないが、天坊社長も周囲に振り回されるのではなく、今回の巨人軍・原監督のような潔いケジメを求めたい。

《福田俊之》

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