交通トラブル事件で真っ向の対立

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9月30日未明、静岡県富士市内の市道で、駐車を巡る交通トラブルから男性2人が刺されるという事件が起き、うち1人が意識不明の重体となった。警察では同日の午後に出頭してきた53歳の男を殺人未遂容疑で逮捕している。

静岡県警・富士署の調べによると、事件が起きたのは9月30日の午前0時40分ごろだという。34歳の男性が運転するクルマが富士市今泉2丁目付近の市道を走行していたところ、前方の道路の中央部分に止まったまま動こうとしないクルマがあることを発見した。

男性らのクルマが直前まで接近しても状態は変わらなかったため、同乗していた30歳の男性とともにこのクルマに歩いて近づいていった。直後、そのクルマから50歳代とみられる男が飛び出し、「なんだ、文句あるのか」と言い、持っていた小型アーミーナイフで2人の胸などを刺し、そのままクルマで逃走した。

34歳の男性は心臓付近を刺されており、意識不明の重体。通報してきた30歳の男性も腹部2カ所を刺されて重傷を負った。

警察では殺人未遂事件として捜査を開始したが、同日の午後になってから現場近くに住む53歳の男が「私がやりました」と出頭。殺人未遂容疑で緊急逮捕した。取り調べに対し、この男は「道路に隣接する駐車場に入ろうとしたところ、相手のクルマが入口を塞ぐように止まっており、腹が立って刺した」などと供述している。

しかし、被害者側の「自分たちのクルマが接近しても道路の中央を塞いで動こうとしなかった」という証言については「そんなことはない、ずっと走っていた。止まっていたのは相手の方だ」と否定しており、警察では双方から事情を聞き、どういう経緯でトラブルが発生し、事件に結びついたのかを調べていく方針だ。

《石田真一》

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