小泉首相は、22日の内閣改造で再び異例の人事を断行した。国土交通大臣に、行革担当相だった石原伸晃氏(46)を起用したのだ。
石原氏は小泉首相から「サンドバッグになったつもりで」と行革担当相に指名され、道路公団改革などを担当してきた。最近は道路族議員の巻き返しで存在感が薄れていたが、それでも永田町のなかでは道路公団改革に最も詳しい人物の1人。
石原氏はさっそく、就任会見で藤井治芳JH総裁の進退問題に触れ「これまでは、意見をお伺いする立場だったが、今度は任命権者だ」、「さっそく大臣室に(藤井氏を)呼んで、財務諸表問題などを聞きたい」などと意欲を見せた。
かつて藤井氏を「財務諸表の粉飾は経済犯罪」とこき下ろしたこともある石原氏の大臣就任で、藤井総裁の更迭は必至の情勢になった。