クルマを蹴ったと言いがかりをつけて拉致監禁

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17日未明、栃木県宇都宮市で「クルマ蹴っただろう」と言いがかりを付けられた20歳の男子大学生が、クルマに乗った男2人から暴行を受け、そのまま車内に監禁されて連れまわされるという事件が起きた。大学生は隙を見て逃げ出したが、現金の入ったバッグを奪われている。警察では強盗と逮捕監禁の容疑で逃げた男たちの行方を追っている。

栃木県警・黒磯署、同・宇都宮東署の調べによると、事件が起きたのは17日の午前3時30分ごろだという。

宇都宮市峰3丁目付近の市道を20歳の男子大学生が自転車に乗って帰宅しようとしていたところ、この大学生の自転車を追い越すようにして走っていった乗用車が突然停止し、中に乗っていた若い男が「今、俺のクルマを蹴っただろう」と言いがかりを付けてきた。

心当たりのない大学生がそのまま無視して走り去ろうとすると、さらにもう1人の男が出てきて大学生の顔を数回殴った。男たちは大学生をクルマの後部座席に押し込めると、そのままクルマを走らせた。途中さらに数回殴られ、現金3000円が入ったバッグも「慰謝料だ」と称して奪われている。

大学生は監禁開始から3時間後の午前6時ごろ、クルマが信号待ちで停止した際を見計らって脱出。対向車線を走っていたクルマに助けを求め、警察に向かうように依頼した。

大学生が脱出に成功したのは拉致現場から45km離れた黒磯市内で、男たちは一旦は逃げた大学生を追いかける素振りを見せたが、別のクルマに逃げ込むのを確認すると急発進して逃走した。

警察では強盗目的の監禁事件として、強盗と逮捕監禁の容疑で逃げた男の行方を追っているが、男たちは車中で大学生に対して「絶対に許さない」などと口走っており、脱出に失敗していればさらなる暴行を加えられる恐れもあった。

《石田真一》

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