ジュースを買うときはサイドブレーキに注意

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16日午後、東京都練馬区内の西武池袋線で、無人のトラックが踏切に向けて走り、通過中の電車と衝突するという事故が起きた。電車の乗客約600人とトラックの運転手にケガは無かったが、西武池袋線はこの事故の後処理に手間取り、完全復旧したのは同日深夜になってから。合計22万人の足に影響が出た。

警視庁・石神井署の調べによると、事故が起きたのは16日の午後4時25分ごろだという。練馬区南大泉4丁目付近の西武池袋線の踏切で、踏切手前からゆっくりと線路内に向けて進入していった4トントラックと、池袋発小手指行きの普通電車が衝突した。衝突の弾みで電車の1両目が脱線し、付近の住宅と列車の間に大破したトラックを挟み込んで停止した。

作業スペースが少ないことから、トラックの撤去作業と脱線した電車の線路復帰作業が同時に進行できず、同線は事故直後から午後11時30分ごろまでの約7時間、現場を含む池袋〜所沢間で電車の運行が全くできなくなった。帰宅ラッシュの足も直撃し、警察と西武鉄道の調べによると約22万人の足に影響が生じたという。

警察では事故の原因を調べているが、トラックを運転していた21歳の男は「踏切手前にトラックを止めて、自動販売機で飲み物を買っていた。気がついたらトラックが線路に向けて進んでいた。どうすることもできなかった。サイドブレーキが甘かったかもしれない」と供述しているという。

警察ではこの男を過失往来危険の容疑で現行犯逮捕し、さらなる取り調べを進めている。

《石田真一》

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