奈良県警は2日、原付バイクなど45台を盗み、仲間に無償で引き渡していたとして15歳の少年5人を中心とする窃盗グループを1日までに窃盗容疑で逮捕していたことを明らかにした。他にも2人を逮捕、6人を補導しているという。
奈良県警・少年課、同・高田署の調べによると、このグループは昨年6月ごろから今年7月までの間、奈良県香芝市や大和高田市、王寺町、大阪府柏原市などで駐車中のバイクを盗み出し、自分たちで使ったり、友人に無償で引き渡していた。
これまでに判明しているだけでも45台が盗まれており、被害総額は200万円を超えているとみられる。
少年らはハンドルがロックされていないバイクを2〜3人で持ち上げて運搬して公園などに隠し、深夜に再度集まってカギを壊すなどしていた。
当初はガソリンが無くなるたびに乗り捨てていたが、盗みに慣れてくるに従って仲間を増やす目的でバイクに興味を持った友人などに対し、無償で引き渡すなどしていた。
主犯格の1人が今年7月16日に逮捕されたことで、仲間12人の存在を自供。9月1日までにいもづる式に逮捕・補導された。調べに対して逮捕された少年らは「バイクを乗り回すのが楽しかったが、徐々に盗むテクニック重視になっていった」と供述している。