29日午前、香川県丸亀市内の市道で、対向車線側にあるコンビニエンスストアに入ろうと原付バイクで進行していた82歳の男性が、対向車線を走っていた48歳の男が運転するクルマに突っ込まれた。男性は全身を強く打っており、意識はあるものの重体となっている。
香川県警・丸亀署の調べによると、事故が起きたのは29日の午前8時50分ごろだという。丸亀市今津町の市道で、対向車線側にあるコンビニエンスストアに立ち寄ろうとした82歳の男性が原付バイクで道路を横断しようとしたところ、48歳の男が運転するクルマが減速しないまま、男性のバイクの側面に突っ込んだ。
男性は衝突の弾みで約15m飛ばされ、事故を起こしたクルマの前方を走っていた20歳の女性が運転する別のクルマのフロントガラスを直撃し、直後に道路に落下した。女性はとっさに急ブレーキを踏み込んだため、男性がひかれることはなかった。
男性はすぐに病院へ収容されたが、衝突時の衝撃、フロントガラスへの落下時の衝撃、その後に路面へ落ちたときの衝撃と、実に3回にわたる全身の強打が原因で重体となっている。
警察ではクルマを運転していた男を業務上過失傷害容疑で検挙して事情を聞いているが、警察の取り調べに対しては「原付バイクの存在に気がつかなかった」と供述しているようだ。
また、男性が落下してきたクルマを運転していた女性は「まさか空から人が降ってくるとは思わなかった。思い出すだけで怖い」と証言しているという。