福島県警は26日、窃盗グループが盗み出したクルマを安価で購入し、分解した上で自動車修理用の部品として使用していたとして、福島県大王村で自動車修理工場を経営する51歳の男と、郡山市の自動車販売店に勤務する46歳の男を盗品等有償譲り受け容疑で25日までに逮捕していたことを明らかにした。
福島県警・二本松署の調べによると、今回逮捕された2人の男は、先に窃盗容疑で逮捕・起訴された27歳の男を中心とした自動車窃盗グループが福島市周辺の中古車販売店や店舗の駐車場から盗み出した乗用車数台を、盗難車であることを知りながら購入していた疑いが持たれている。
窃盗グループの男は「登録することはできないが、修理用の部品として使うなら何の問題も生じない」と説明し、当時の時価が150〜250万円する中古車を、1台あたり15〜30万円という極めて安い価格で転売していた。
警察の取り調べに対し、逮捕された2人は共に「盗難車とは知らないで購入した」と供述しているが、窃盗グループの男はこれまでの取り調べで「値段からも盗難車とわかっていたはずだ」と証言していることから、警察ではどのような経緯で購入するに至ったのかなどを厳しく追及していく方針。