ナンバー隠して顔は隠さず---故意犯、オービスに敗退

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香川県警は25日、前部のナンバープレートを外した状態で故意にスピード違反を繰り返したとして、23歳の男を道路交通法違反(速度超過)容疑で逮捕した。同じ地点のオービス(速度違反自動取締機)で9回も違反をキャッチされていたことが確認されている。

香川県警・交通機動隊の調べによると、今回逮捕されたのは香川県綾上町に住む23歳の男。この男は今年3月以降、高松市御厩町付近の国道11号線に設置されたオービスの直前から急加速し、著しい高速度で通り抜けることを繰り返した。同地点の法定速度は60km/hだが、この男は最高で168km/h(108km/hオーバー)をマーク。同様の違反をこれまでに9回繰り返していた。

この男は故意にスピード違反を行っており、オービスによる摘発を避けるためか前部のナンバープレートを取り外した状態で走行していた。今月21日にも149km/hを記録していることから、交通機動隊ではこの男を検挙することを目標に、高松市内の主要交差点などに捜査車両を配置。23日夜に高松市内をナンバーを掲出しない状態で走っていた男のクルマを発見。道路運送車両法違反(ナンバー隠ぺい)の現行犯で逮捕した。

警察の取り調べに対し、男は当初スピード違反の容疑を否認していたが、オービスが撮影した写真にはナンバープレート以外の情報、つまりは男の顔も、乗っていたクルマの特徴もはっきりと映し出されており、追及の結果、容疑を全て認めたという。

警察では「オービスの解像度はかなり良いので、ナンバー隠しているから大丈夫というものではない」としている。

《石田真一》

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