火星を見た帰りに、命を散らした少年4人

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25日未明、奈良県下市町内の国道309号線にある広橋トンネルで、18歳の少年が運転する乗用車が側壁に激突し、大破するという事故が起きた。この事故で乗用車に乗っていた4人が車外に投げ出されるなどして全員が即死している。

奈良県警・中吉野署の調べによると、事故が起きたのは25日の午前1時30分ごろだという。下市町広橋付近の国道309号線にある広橋トンネル近くに住む住民から「トンネル内部から爆発音が聞こえた。何かが燃えたような白煙も広がっている」という内容の110番通報が寄せられた。

通報を受けた同署員が現場に急行すると、トンネル南側の入口付近の側壁に衝突し、大破したとみられる乗用車の破片や、乗員と見られる遺体が散乱しているのを発見した。遺体の損傷は激しく、当初は何人が乗っていたのかさえわからない状態だったが、後の調べで死亡したのは同町内に住む18歳の少年と、その友人3人であることが判明した。

少年は家族に対して「地球に大接近している火星を見に行く」と言い残して家を出ており、その帰路に事故を起こしたものとみられている。クルマを運転していた少年は免許を取得したばかりだが、事故当時はかなりのスピードを出していたようだ。

《石田真一》

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