トップ当選した町議は自動車窃盗団リーダーも兼任?

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福岡県警と警視庁の合同捜査本部は18日、九州地方や中国地方で高級車をターゲットに盗難を繰り返し、海外に不正輸出していた窃盗グループの一味として窃盗容疑で指名手配されていた福岡県大任町の町議会議員の男を逮捕した。同日午前に福岡県警・添田署に出頭してきたという。

福岡県警と警視庁の合同捜査本部の調べによると、今回逮捕された町議を含む6人の男は共謀し、2001年7月11日深夜から12日未明までの間、山口県山口市楠木町にあるマンション駐車場から、36歳の医師が所有する高級RV1台(時価400万円相当)を盗み、それを海外に転売した疑いがもたれている。6人はこの他にも福岡県や佐賀県で7台のクルマを盗み、同様の手口で転売していた。

一味は関東地方に住む男を筆頭とした関東グループ、今回逮捕された町議を筆頭とする九州グループにわかれており、双方のリーダーはクルマの個人売買を通じて知り合ったとされている。九州近辺で盗んだクルマを関東に、関東周辺で盗んだクルマを九州に送るなど、相互交換していたとする情報もあり、転売ルートの解明などの捜査が現在も行われている。

逮捕された町議は今年4月の選挙で大任町議にトップ当選していたが、関東グループが逮捕される数日前から姿を消しており、容疑への関与が明らかになったとして今月7日に全国へ指名手配されていた。取り調べに対して男は「関東グループのリーダーとされている男は知人だが、クルマを盗んでいたとは知らなかった」などと供述。容疑への関与は全面的に否認している。

《石田真一》

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