4日未明、神奈川県相模原市で車上荒らしをしていたとみられる男に職務質問を行うとした警察官が逃走を制止しようとした際、男にかみつかれて手を負傷するという事件が起きた。警察では39歳の男を殺人未遂と公務執行妨害の現行犯で逮捕している。
神奈川県警・相模原署の調べによると、事件が起きたのは4日の午前0時45分ごろ。相模原市淵野辺1丁目付近に住む住民から「駐車場の方でガラスが割れる音がした。様子を見に行くと男が逃走した」という110番通報を受け、相模原署員が現場付近の捜索を行っていたところ、淵野辺2丁目付近の市道で不審な挙動をする男を発見。46歳の巡査部長が職務質問を行おうと近づいたところ、男は近くに止めてあった自分のクルマに乗り込んだ。
巡査部長はクルマで逃走を図ろうとする男を制止しようとしたが、男は巡査部長の右手にかみつくなど必死の抵抗を試みた。男は半身をクルマの中に入れた巡査部長を乗せたまま急発進したが、約10m走ったところで対向してきた21歳男性の運転する軽自動車と衝突。その場に停止した。
後を追ってきた別の警察官が男を確保し、殺人未遂と公務執行妨害の現行犯で逮捕した。男に右手をかまれた巡査部長は軽傷を負い、男のクルマと衝突した軽自動車の運転手も全治1週間程度の打撲傷を負った。
男が侵入したとされる駐車場では3台のクルマの窓ガラスが破壊されており、周辺の別の駐車場でもこれまでに同様の被害が出ていることから、今後は窃盗や器物損壊などの容疑でも男を厳しく追及していくという。