リストから外すクルマを間違えた!! 車検切れバス

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富士急平和観光バスは30日、事務上の手違いから前日に車検切れした大型観光バスを団体客の貸切運行に当てていたことを明らかにした。国土交通省・関東運輸局には事態を報告。チェック体制の強化を指導されているという。

これは富士急行グループで貸切業務を担当する富士急平和観光バスが明らかにしたもの。同社によると今月22日付けで車検切れとなったために運用から離脱させていた55人乗りの大型観光バス1台が、事務上の手続きミスから誤って運用可能と判断。車検が切れた直後の23日、東京からの団体客を乗せて清里(山梨県高根町)まで運行させていたという。車検切れの事実は営業所に戻った後に発覚したが、運転手はその事実に全く気がついていなかった。

このバスは新車納入に伴い、次の車検を通さずに売却される予定だったため、車検が切れる直前に運行可能な車両のリストから外していた。ところが新車の納入が遅れることが確実となり、車検期間に余裕のある予備車両を運用に加える決定を行った。ところが担当者の勘違いなどから、本来リスト入りさせるべき車両ではなく、車検の切れた車両を再びリストに加えてしまい、そうとは気がつかないで使ってしまったらしい。

同社は事態を関東運輸局に報告。山梨陸運支局は道路運送車両法に抵触する違反行為だとして、同社に対してリストのチェック体制強化を指導した。

《石田真一》

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