千葉県警は28日、妻をクルマのボンネットに乗せたまま、40〜60km/hの速度で走り、途中でガードレールに車体を故意に接触するなどしていた46歳の男を殺人未遂の現行犯で逮捕した。夫婦ゲンカが原因とみられているが、警察で詳しい事情を調べている。
千葉県警・千葉中央署の調べによると、この男は28日の午前11時ごろ、千葉市中央区祐光のホテル駐車場で女性と口論になった。女性はクルマの発進を阻止しようとしたが、男はそれに構わず発進した。
女性はボンネットの上に乗り、両手でワイパーにつかまっていたが、男はクルマを40〜60km/hの速度で走らせながら、数度に渡ってガードレールに故意に接触。女性をクルマから振り落とそうとした。
通行人がこの様子を目撃し、警察に110番通報。通報を受けた千葉中央署の警察官は1.5km離れたJR千葉駅前で男のクルマを発見。パトカーを使って走行を阻止し、強引に停車させた。女性は手に軽い打撲を負っていたが、その他のケガは無かった。
警察ではクルマを運転していた46歳の男を殺人未遂容疑で現行犯逮捕したが、まるで映画のロケのような光景に周囲は騒然とした雰囲気となった。
後の調べで、被害者の女性は男の妻と判明。発端は夫婦ゲンカであることもわかった。警察では詳しい動機を調べているが、女性を振り落とそうと、ガードレールにクルマを接触させるなどの行為は悪質だとしている。