トヨタ自動車の張富士夫社長は22日、東京で記者会見し、昨年末に発表していた2003年の販売・生産計画をいずれも上方修正したことを明らかにした。国内、海外販売とも順調に推移しているためで、世界生産はトヨタ単独で初の600万台(前年比6%増)としている。
世界生産は当初計画を13万台上乗せ修正した。世界販売は6万台修正の585万台(同6%増)としている。上半期(1〜6月)の米国販売が過去最高となるなど海外が順調に販売を伸ばす一方、国内も上半期に前年同期比6%増と健闘した。
張社長は国内市場について、「企業業績の改善など景気の緩やかな回復が自動車需要にも好影響を及ぼしつつある。(登録車全体の)年間需要は400万台を上回るだろう」との感触を示した。
トヨタの通年での国内販売計画は、1万台上乗せした173万台(同3%増)に修正した。シェアは「43%以上を目指す」(岩月一詞副社長)構え。