マツダといすゞは4日、いすゞの小型トラックを2004年後半からマツダにOEM(相手先ブランドによる生産)供給することで合意したと明らかにした。供給量は年6000台程度となる。マツダは小型トラックの自社生産から撤退しており、今年5月からはプレス工業に委託生産していた。ディーゼルエンジンを調達していたいすゞから完成車も調達し、販売増を図る。
マツダが調達するのは積載量2〜3トン級のいすゞ『エルフ』で、マツダでは『タイタン』ブランドとなる。いすゞは昨年度、タイタン用に約3500台のディーゼルエンジンを供給している。
一方、いすゞは日産自動車と日産ディーゼルに昨年度約4100台の2〜3トン級トラックをOEM供給している。日産と日デは、小型トラックを自社開発・生産することで合意しており、いすゞからの調達は来年後半には打ち切りとなる見通しだ。いすゞは、日産グループ向けを上回るマツダ向けの供給を確保できたことになる。