暴走族4グループの大乱闘で31人を逮捕

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警視庁は30日、昨年8月に東京都瑞穂町の国道16号線上で縄張り争いを発端とした大規模な乱闘を行ったとして、30歳の暴走族リーダーら成人7人と、メンバーの少年24人を傷害や共同危険行為などの疑いで逮捕したことを明らかにした。

今回逮捕したのは乱闘に関わった東京側3グループ、埼玉側1グループの総数だが、東京における暴走族の活動が縮小傾向にある中で、これほど大規模な摘発は近年では例がないという。

警視庁少年事件課によると、傷害や共同危険う行為などの容疑で今回逮捕されたのは、東京都西部を拠点とする暴走族3グループ15人と、埼玉県南部を拠点とする1グループ16人の合計31人。鉄パイプを使って敵対側のメンバーに重傷を負わせた1人は書類送検されている。

警察の調べによると、東京側のリーダー格とされる30歳の男が昨年8月25日未明に都内をドライブ中、埼玉県内を拠点に活動する暴走族が自分たちの縄張り付近を走行しているところに遭遇した。

男は自分のグループだけではなく、同盟関係にある他の2グループにも「埼玉の連中が縄張りに入ってきた。メンツを潰されたままで帰すわけにはいかない」と連絡。瑞穂町内の国道16号線で待ち伏せ、一斉に襲い掛かった。結果として4グループで30人規模の乱闘となり、東京側は埼玉側の3人に重軽傷を負わせたが、埼玉側は東京側のメンバー1人を鉄パイプで殴打するなどして全治12カ月の重傷を負わせた。

警察ではこの騒動に関わったメンバーの割り出しを行ってきたが、犯行に加担したメンバーの特定が終了したことから逮捕に踏み切った。

《石田真一》

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